油絵具は、主に顔料とそれを支持体に定着させる油(乾性油)などを練り合わせて作られた絵具で、油による独特の艶と透明感、筆跡(タッチ)や盛り上げなどの可塑性、緩やかな固化速度などが特徴です。

油絵具の内容成分は「顔料」「主媒剤(展色剤)」「助剤」の3つに大別できます。顔料は、絵具の「色」となる材料のことで、鉱石、土、金属などからによる無機顔料と、染料や色素などを利用して作られた有機顔料があり、どちらも天然のものと、化学合成により作られたものがあります。無機顔料によるものは保存性が高く、隠蔽力のある色が多く、有機顔料は発色性や透明性の高い色が多くなっています。主媒剤は、顔料をキャンバスなどの支持体に固着させる成分を指し、リンシードオイルやポピーオイルなどの乾性油と呼ばれる植物性の油を用います。乾性油は水彩絵具の主媒剤(アラビアゴムなど)のように水分が蒸発して固化するのではなく、油成分が酸素を取り込むことで化学変化し固化するため、絵具の容積変化がほとんどありません。助材とは、油絵具の固化を早めるための乾燥成分(金属せっけんや樹脂など)や、盛り上げや筆跡をつけるなどを可能にする粘性調整成分(蜜蝋など)、カビを防ぐ成分などをいいます。

一般的に下書きや描き始めは、乾燥とノビをよくするため、油絵具に揮発性油をやや多めに含めて描きます。描画に際しては、絵具のみで描き進めることができますが、乾性油と揮発性油を混合したものを加えて描くことで、絵具のノビや艶をよくし、薄く溶いて色を重ねたり、流動性のある塗りなどが可能になります。ちなみに混合比は、完成に近づくほど乾性油の割合を増やしていきます。







顔料と油を練り合わせた色材(油絵具)を用いた技法を確立したのは、15世紀ごろのフランドル地方の画家達(特にファン・エイク兄弟)といわれていますが、顔料などで描画した上からニスのように油性成分を用いたというのは、紀元前より行われていたようです。



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  • 基本カラーバリエーション(武蔵野美術大学通信教育課程研究室選定)







  • 油絵具の混色・表現効果(使用色:パーマネントイエロー・コバルトブルー) パレット上で混色し、描画した場合





  • キャンバス上で直接混色し、描画した場合









  • 固化した絵具(イエロー)の上から、乾性油等 で溶いた絵具(ブルー)を重ね塗りした場合
  • 点描による視覚的混色をした場合
  • 固化した絵具(イエロー)の上から絵具 (ブルー)を重ね、ペインティングナイフの 先で引っ掻いた場合

  • 油絵具の固着プロセス
  • 油絵具の主な内容成分

  • 油絵具 混色の注意と取扱いの注意 絵具のチューブには様々な注意事項が記載 されています。よく確認の上使用しましょう。

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